2/25丸徳水産の船に乗り、「磯焼け」の現場を視察しました。
「磯焼け」とは、海の中の海藻が極端に減少し、海が砂漠化してしまうことです。サザエもアワビもイカも小魚も海藻あってこそ、豊かに繁殖できるものです。宝の海が激変してしまいました。
対馬の海を何十年も潜り続けている丸徳水産の犬束社長に原因を伺いました。 「温暖化による水温の上昇が原因だ。30年前から海藻を食べるイスズミはいた。しかし、冬はいなくなっていた。15年くらい前から温暖化の影響で一年中いるようになり、イスズミの駆除をしないので一気に磯焼けの被害が拡大した」
対馬の海を守るため、犬束社長は様々な挑戦と失敗を繰り返しながら、ある答えを得ていました。
①ひじきのまわりに囲いをし、イスズミが入って来られないようにする。畑のイノシシ対策の柵と同じ。するとひじきの養殖に成功した。囲いがあれば、海藻を育てる力は海に残されていることがわかった。
②イスズミにタグをつけて、生態を分析し、特定の地域をすみかにすることがわかった。そのすみかを狙い、一気に駆除することに成功した。目視でイスズミが劇的に減ったのを確認できた。
③イスズミの大規模な駆除に成功した後、①と同じ場所で、今度は囲いなしでひじきの養殖に挑戦し、現在2年目で立派に育つことを証明できた。
つまり、正しい方法で磯焼け対策を行えば、海の森は必ず復活する!という証明でもあります。
犬束社長だけでなく、対馬の厳原で行った国政報告会でも上対馬の泉地区でも壱岐の三島でも漁師の皆さまから同じ要望を受けています。
「磯焼け対策の予算を大幅に増やして欲しい。成果は確実に現れる。」
答えは現場にある! 海の環境を守る漁師の声を国政へ! 磯焼け対策に全力で取り組みます。
対馬では25日厳原、26日比田勝で国政報告会を行い、多くの皆さまにご参加いただきました。心より感謝申し上げます。
特に「オーガニック給食を実現して欲しい」と若いご夫婦がお子さんと一緒に参加してくれて、うれしかったです!これから対馬市議会でもオーガニック給食が議論されそうです。
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