12/8農林水産委員会で「令和五年度畜産物価格等に関する決議案」を提出者を代表して読み上げました。
このままでは、畜産農家の廃業は止まりません。
この数ヶ月、地元長崎の県内各地の肉牛、酪農、養豚、養鶏、ブロイラーなどの畜産現場の皆さんから悲痛な声を聞き、農水省へ対策を要請して来ました。
残念ながら、農水省はあまりにも現場の危機感を共有できていません。今国会で採決された補正予算で、農水省関連で8,000億円以上も計上。しかし、見せかけだけの予算で、その中身はスカスカです。
米粉の商品開発、農地集約、鳥獣被害対策など年度末までに到底使いきれないような緊急性のない予算ばかりが並んでいます。
今は、とうもろこし等の飼料高騰への直接補填に財源を集中すべきです。
酪農への一頭1万円の緊急支援の予算は70数億円でした。つまり、生産現場の方々が求めるよう、一頭3万円まで引き上げたとして、210〜220億円。生産現場へ直接補填を行う財源は十分にあります。
28兆9000億円の巨額の第2次補正予算は、政府が自由に使える不透明な予備費に約5兆円、緊急性のない中長期的な基金に約9兆円も計上されてしまいました。この14兆円の財源があれば、今すぐ消費税の5%減税が可能です。
予算委員会では同僚議員から「亡国の予算」と発言がありました。
今の政権には、国民生活が全く見えていないのではないでしょうか?明らかな機能不全です。
今の政治、もう変えんば!
防衛予算の増額は理解します。しかし、畜産の危機は、私たちの食卓の危機であり、政府の無策により、日本の畜産がこのまま壊滅してしまえば、食糧危機はいよいよ現実化してしまいます。
私たちは食べることでしか生きていけません。
先進国中最も低い37%の食料自給率を向上させないといけません。
国民の命を守るため、反撃能力を有するミサイル配備以上に優先すべきは、食料安全保障の強化ではないでしょうか?
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