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カネミ油症は未だ終わっていない

山田勝彦

「母と子の絆」国会上映会&対話集会に参加しました。

カネミ油症事件は、日本最大級の食中毒事件です。

1968年、福岡・長崎・広島など西日本一帯でカネミ油を食べた多くの人々に深刻な健康被害が発生しました。


その後、国や原因企業から十分な支援がないまま44年経て、2012年、ようやく民主党政権時に「カネミ油症救済法」が成立し、救済の道が開かれました。


しかし、国の認定に大きな課題が残されています。

ダイオキシンが体内に残留し、様々な症状に苦しむ被害者の多くが、未だにカネミ油症と認められていません。

子や孫世代にまで症状が明らかに出ているにも関わらず、救済されないままです。


この映画で特に印象に残ったのは、何十年も前に生まれたばかりの長男を亡くされた高齢の女性が「私が亡くなる前に、自分の息子をカネミ油症だったと認めて欲しい」と語られた悲痛な声でした。


私は、被爆者問題を解決するための国会議員連盟の事務局長をしていますが、被爆2世3世も国から被爆者と認定されず、救済の対象外とされています。


先日、衆議院本会議場で演説された石破総理の「楽しい日本」に強い違和感を抱いています。

政府は、被爆や公害、薬害などで苦しむ多くの国民を今すぐ救済すべきです。





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